アリババ/アリエク/タオバオ/1688の違いは?中国輸入の注意点を解説
インターネットの発展により、ネットで買い物をすることが当たり前の世の中となりつつありますよね。
ほしい物や気になる商品がいつでもどこでも気軽に購入ができるという考え方は、ここ10年ほどで大きく成長した分野です。
最近では、そのネットショッピング(EC市場)が国境を越え、よりグローバルな市場で買い物をする人も増えています。
そんな国境を超えたEC市場で注目をされているのが中国。
中国は人口が多く、近年ネットの普及率が急激に伸びているため、ECの市場規模がどんどん大きくなっています。
そこで今回は、EC大国である中国におけるネットショッピングをテーマに
- 有名ECサービスの違い
- 中国輸入のメリット
- 中国輸入をする際の注意点
を解説していきます。
成長を続ける中国ECについて気になっている人、利用を検討している人は、ぜひ一緒にチェックしていきましょう。
目次
中国EC市場の有名サービスとは
日本のEC市場というと、楽天とAmazonを思い浮かべる人が多いと思いますが、人口の多い中国では、その分ECプラットフォームも数多く存在します。
そんな中国EC市場では、特に下記の5つのサービスが有名です。
- Alibaba.com
- アリエクスプレス
- タオバオ
- 1688
- 天猫
ここから、それぞれのサービスの特徴を紹介していきます。
アリババ(Alibaba.com)とは
アリババ(Alibaba.com)とは、中国の巨大企業アリババグループが運営をしているオンラインビジネスプラットフォームの1つです。
世界中をマーケットとし、B2B向けのオンライン取引をメインとしています。
大口取引でのビジネスを得意とし、大量購入をすることで、購入単価をグッと低くすることが可能です。
製造業者、卸売業者、小売業者、中小企業など、全ての企業が商品の販売と購入を行うことができます。
多様な商品が掲載されており、
- 衣料品
- 家庭用品
- 電子製品
- 建材
- 工業製品
など、アリババを通じて、ほぼあらゆる種類の商品を見つけることができます。
世界中の多くの製造業者や小売業者は、新しいビジネス機会を探し、世界市場で商品を販売するためにこのプラットフォームを活用しています。
アリエクスプレス(Aliexpress)とは
アリエクスプレス(Aliexpress)とは、アリババグループが運営するオンラインショッピングプラットフォームで、中国を拠点として世界中の消費者に向けて商品を提供しているサービスです。
アリババがB2B向けにサービスをしているのに対し、アリエクスプレスはB2Cをメインにし、世界中の小売業者と個人のセラーがさまざまな商品を販売しています。
アリエクスプレスの商品は一般に競争力のある価格で提供されており、割引やセールが頻繁に行われています。
これにより、多くの消費者がお手頃な価格で商品を購入できます。
また、アリエクスプレスのセラーは世界中から注文を受け付けているため、国際的な配送オプションや、多言語によるサポートを提供しています。
アリエクスプレスは、国際的にも非常に人気のあるプラットフォームで、世界中の消費者が商品を購入、セラーが商品を販売し、ビジネスを拡大するための効果的な場所となっています。
タオバオ(Taobao)とは
タオバオ(Taobao)とは、中国国内市場向けに提供されている、B2C向けのオンラインショッピングプラットフォームです。
アリエクスプレスが、グローバルに展開しているのに対し、タオバオは中国国内に特化したサービスです。
中国国内で最も大きなオンラインショッピングプラットフォームの一つで、数百万ものセラーが商品を販売し、億単位の消費者が商品を購入しています。
中国国内市場で非常に人気があり、多くの中国国内の消費者が日常的なショッピングに利用しています。
実際、Amazonをはじめとする、世界に数多くあるマーケットプレイスの中でも、流通総額1位を獲得し、その人気の高さは間違いありません。
また、ライブコマースでの販売にも力を入れており、新たな顧客体験と時代にマッチした販売システムの提供を行っています。
1688(1688.com)とは
1688とは、先ほど紹介したAlibaba.comの中国国内版です。
世界中の国、地域のバイヤーが参加しているAlibaba.comに対し「1688.com」は、中国国内向けにBtoBサイトを展開しています。
ビジネス向けのプラットフォームで、企業を対象としているため、バイヤーはサプライヤーに対して問い合わせを送り、価格や納期などを交渉をすることが可能です。
しかし、1688.comは中国国内向けのサービスのため、支払いの際、中国国内の銀行口座が必要となります。
そのため、1688.comを利用して商品を購入する場合、代行業者に依頼をし、中国での支払いと、日本への発送に協力してもらわなければなりません。
天猫(Tmall)とは
天猫(Tmall)は、アリババグループが運営する中国の大手オンラインショッピングプラットフォームの1つで、他のサービスとの違いとしては、主にブランド製品と高品質な商品の販売を行っています。
偽物やコピー品の出品をなくし、本物志向のユーザーに対し、高い信頼性とブランド力をアピールしている点が大きな特徴です。
ナイキやアディダスの外国企業をはじめ、ソニーやユニクロなどの日本企業も多く出店をしています。
ブランドと消費者の信頼を築くため、天猫は厳密な管理と監視を日々行うことで、タオバオなどと差別化を図っています。
中国輸入のメリット3選
グローバルな取引が可能なEC市場において、中国のネットショッピングを使って、買い物をすることには、以下の3つのメリットがあります。
- とにかく安く購入できる
- 大量に商品を買うことが可能
- 日本では売っていない商品が販売されている
ここから、その3つのメリットについて解説をしていきます。
【メリット①】とにかく安く購入できる
中国輸入をする1つ目のメリットは「とにかく安く購入できる」です。
中国は世界中でも多くの工場や製造業者が集まる場所であり、生産コストも低いため、同等の品質の商品を他の国々よりも安価に購入できます。
ひと昔前までは、中国製と聞くと、品質に問題があるのではないかなどと考える人も多くいましたが、近年は「中国製=低品質」というケースも少ないです。
実際、日本企業の製品も実は中国で生産されていることもありますし、一概に格安の中国製はダメだということは言えないでしょう。
そのため、とにかく安く製品を購入したいという人にとって、中国輸入は選択肢の1つにしてもいいかもしれません。
大規模なセールを狙った購入でさらに安く
また、中国EC市場では年間通して様々なセールが行われています。
中でも最も有名なのが、11月11日に開催される「独身の日」のセール。
中国では、毎年11月11日を「独身の日」として、各社が大規模なセールを行っており、独身の日のセールはアリババグループだけでも約10兆円規模の取引が行われています。
独身の日以外にも、こうしたセールは頻繁に開催されているので、タイミングを見計らって購入するのもオススメです。
【メリット②】大量に商品を買うことができる
中国輸入では大量に商品を買うことができる点も大きなメリットです。
日本では珍しいBtoB向けのECも発達しているため、大量に商品を購入したい場合でも、安心して取引ができます。
小売りがメインのECサイトでは注文数が多いと在庫切れの可能性がありますが、卸売りサイトである「Alibaba.com」「1688.com」ではその心配がありません。
注文数によっては、値段の交渉等ができる点も、かなり魅力であると言えます。
【メリット③】日本では売っていない商品が販売されている
中国輸入では「日本では売っていない商品が販売されている」ケースも少なくありません。
中国のECプラットフォームには、日本国内では入手困難な独自の商品やブランドが多くあります。
これにより、日本市場にない新しい商品や、ニッチな市場の商品を購入する機会が広がります。
ユニークで一風変わったものや、日本に上陸していない商品がほしい時は、中国ECを活用してみるのもいいでしょう。
中国輸入をする際の5つの注意点
上記で紹介した通り、中国輸入には魅力的なメリットが多くあります。
しかし、日本国内のECサイトと全く同じように買い物ができるわけではありません。
気軽に購入できるECといえど、海外とのやり取りになるわけですから、注意点も数多く存在します。
そこで「中国輸入をする際の注意点」を5つここから紹介していきます。
注意点①:偽物やコピー品の輸入はNG
中国輸入において、注意すべき1つ目のポイントは「偽物やコピー品の輸入をしないこと」です。
中国のEC市場は急激なスピードで発達したこともあり、偽物やコピー品の出品をしているショップにまだ対応しきれておらず、そうした出品者がサイトに存在しているケースも少なくありません。
また、中にはまだ品質が安定していない商品もあるので、偽物やコピー品の他に不良品が届くこともあります。
そのため、ECサイトを通じて購入する際は、信頼できる出品者を見つけることが重要です。
ブランドの正規品であることを確認するために商品の写真や説明、他の購入者からのレビューをよくチェックするようにしましょう。
注意点②:輸入規制品や禁止品をチェックしておく
続いての注意点は「輸入規制品や禁止品をチェックしておく」です。
中国輸入をする際、輸入規制品や禁止品を事前に確認し、輸入をしないようにすることはとても大切なことです。
日本で輸入が許可されていない商品以外にも、中国で輸出が制限されている製品も、もちろん購入することはできません。
規制の対象となっている商品を購入してしまった場合、税関にて処分されてしまうこともあるので、気を付けましょう。
注意点③:商品が届くまでに時間がかかる
「商品が届くまでに時間がかかる」ということも忘れてはいけません。
日本国内のECであれば、翌日配達ということも当たり前にありますが、中国ECで購入の場合、少なくとも1週間以上はかかると考えておいてください。
飛行機や船といった輸送方法があるので、適切な配送オプションを選択し、納期を事前に確認するようにしましょう。
注意点④:異なる言語でのトラブル対応
中国輸入では、出品者とのやり取りが基本的に「中国語」か「英語」になります。
そのため、何かトラブルが発生した際も、外国語で対応をしなければならないです。
語学力に自信がある人や、慣れている人であれば問題ありませんが、海外とのトラブルは往々にして複雑なことも少なくありません。
また、信頼できる取引先を見つける際にも、相手と異なる言語でのコミュニケーションは重要となるでしょう。
注意点⑤:関税や輸送費について理解しておく
最後の注意点は「関税や輸送費について理解をしておくこと」です。
関税や輸送費用はコストに大きな影響を及ぼします。
中国輸入で安く購入をできると思っていたら、想像以上に輸送費や関税がかかり、結局国内で購入するのと変わらないということも。
これらの費用を事前に把握し、予算に組み込み、対応策を考えておくようにしましょう。
【簡単】中国輸入をするなら輸出入代行.comに丸投げ
EC市場が盛んな中国では様々なECサイトがあり、どのECサイトを使うべきか迷っている人や、どうすれば安心して中国ECで買い物ができるのか悩んでいる人も多いと思います。
上記で説明した注意点なども多く、慣れていない人にとって購入を不安に感じる人も多いでしょう。
そんな人にオススメしたいのが、中国輸入代行サービスです。
輸出入代行.comでも、中国輸入代行を行っており、このサービスを使えば、お金のやり取りや購入の際の面倒に感じることを丸投げできます。
個人、法人ともに対応をしていますので、中国輸入を検討している人は、ぜひ「輸出入代行.comの中国輸入代行サービス」を使い、中国ECを簡単に活用しましょう。
アリババ/アリエク/タオバオ/1688はそれぞれに特徴がある
中国にあるECサービス、それぞれに特徴や強み、コンセプトがあることが理解できたと思います。
また、中国輸入におけるメリットや、気を付けるべき主なポイントも把握できたのではないでしょうか。
正しく使えば日本からでも十分に活用できる中国EC、気になっている人はぜひ、チェックしてみてください。
輸出入代行.comでは、輸出入ビジネス、海外事業に必要なことを丸投げできるサービスを行っているので、ぜひお気軽にお問合せください。