海外クラウドファンディングの特徴やメリット!代行サービスも紹介
近年、資金調達の1つの方法として注目を集めているのがクラウドファンディング。
クラウドファンディングを利用して、新製品の販売や新しい取り組み、アイデアを形にする人は着実に増えつつあります。
そんな人気を集めるクラウドファンディングですが、元々は海外発祥の仕組み・サービスであり、海外ではクラウドファンディングは日本国内よりも身近なものになっています。
そこで今回は「海外クラウドファンディング」をテーマに
- 海外クラウドファンディング代行のメリット
- 海外クラウドファンディングの特徴
- 海外クラウドファンディングのメリット
- 海外クラウドファンディングのデメリット
- 海外クラウドファンディングを選ぶ際の注意点
- 海外で主要なクラウドファンディングサービス
などを紹介していきます。
海外クラウドファンディングに興味を持っている人は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
目次
クラウドファンディングとは
そもそもクラウドファンディングとはどのような仕組み・サービスなのでしょうか。
クラウドファンディングとは英語で「Crowdfunding」と書き、群衆の「Crowd」と資金調達を意味する「Funding」を結んだ言葉です。
これまで資金調達と言えば、銀行をはじめとする金融機関や投資家から出資を得るケースがありましたが、クラウドファンディングはより多くの人である「群衆」が少額ずつお金を出し合って「資金調達」し、新しいプロジェクトやアイディア、商品、サービスを支援する仕組みとなっています。
クラウドファンディングは一般的にオンラインのプラットフォーム上で行われ、支援者は提案されたプロジェクトと内容を見て、資金の寄付または投資を行います。
そしてプロジェクトによって、支援者に対してリワードと呼ばれる「お礼制度」があり、お礼となる品物が魅力的であれば、資金調達の成功確率がより高まります。
海外クラウドファンディングの3つの特徴
それではクラウドファンディングの本場である海外でのクラウドファンディング事情をみていきましょう。
海外クラウドファンディングの特徴としては主に下記の3つが挙げられます。
- 世界中の企業が集まっている
- 国内と比較して取引金額が多い
- 国内よりも手数料が安い
ここからそれぞれの特徴について詳しくチェックしていきます。
【特徴①】世界中の企業が集まっている
海外クラウドファンディングの特徴として、まず挙げられるのが「世界中の企業が集まっている」ということです。
海外クラウドファンディングサービスの多くは英語で展開されており、世界中の企業や支援者がサイトをチェックしているため、国内のクラウドファンディングとは支援者の母数が桁違いです。
全世界の人がプロジェクトを見つけることができるので、国内ではニッチなプロジェクトでも市場が一気に広がる可能性もあります。
遠く離れた国で情報が広がり、突然注目を浴びるなんてこともあるかもしれません。
【特徴②】国内と比較して取引金額が多い
続いての海外クラウドファンディングの特徴は「国内と比較して取引金額が多い」ことです。
海外では国内よりもクラウドファンディングが盛んなため、取引金額そのものが大きくなりやすいです。
日本国内ではそこまで大きな金額のプロジェクトは珍しいですが、海外クラウドファンディングでは、募集金額が億単位の規模のプロジェクトもあります。
これは先ほど説明した通り、世界中がマーケットとなっていて、支援者の数が多いこともありますが、クラウドファンディングという一種の文化が根付いていることも理由の一つだと言えるでしょう。
【特徴③】国内よりも手数料が安い
海外クラウドファンディングは、国内のクラウドファンディングよりも「手数料が安い」ということも特徴です。
例えば、国内のクラウドファンディングでは、集まった金額に対し「10%〜20%」の手数料がかかってしまいます。
しかし、海外クラウドファンディングでは、手数料は「5%程度」が多く、国内と比較すると大きな差があります。
集まった支援金をできるだけプロジェクトの発展に使いたい人にとって、手数料が安いということは大きな魅力です。
海外クラウドファンディングのメリット
ここから海外クラウドファンディングのメリットを紹介していきます。
国内と異なる海外クラウドファンディングのメリットは主に下記の3つです。
- プロダクト重視のキャンペーンが多い
- 世界中にファンができる可能性がある
- 海外での反応を知るテストマーケティングができる
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット①:プロダクト重視のプロジェクトが多い
1つ目のメリットは、海外クラウドファンディングでは「プロダクト重視のプロジェクトが多いこと」です。
国内のクラウドファンディングのプロジェクトでは、イベントの開催やチャリティー、店舗開店などのプロジェクトが人気になりやすいですが、海外クラウドファンディングではプロダクトの展開を目的としたプロジェクトが多くを占めています。
そのため、プロダクト重視でクラウドファンディングを行いたい人にとって、既にプロダクト重視の土台ができているということは大きなメリットでしょう。
メリット②:世界中にファンができる可能性がある
世界中の支援者がターゲットになるということは「世界中にファンができる可能性がある」ということ。
自社で製造や取り扱いをしている商品が世界中に認知され、世界中にファンがいることを考えると、なんだかワクワクしてきますよね。
海外クラウドファンディングは「商品を世界中にPRしたい!!!」という人にとって、見てもらえるチャンスを作り、興味を持ってもらい、ファン獲得ができるというのはメリットだといえます。
メリット③:海外での反応を知るテストマーケティングができる
「海外での反応を知るテストマーケティングができる」というのも、海外クラウドファンディングのメリットです。
将来的な海外進出を考えたりしている場合、自社の商品が海外でどんな反応をもらえるのか気になりますよね。
しかし、実際に海外で商品の反応や評価を調べることは容易ではありません。
もちろん、展示会などに出展すれば、反応を得られるかもしれませんが、海外展示会となると費用もかかりますし、ハードルはかなり高いですよね。
そんな時海外クラウドファンディングはテストマーケティングの場として、コストをかけずに海外での反応を確認することができます。
国内では当たり前かもしれないことでも、海外では特別な存在になれるケースも珍しくなく、海外クラウドファンディングでのテストマーケティングは情報収集の場としても有効的です。
海外クラウドファンディングのデメリット
魅力的なメリットがある海外クラウドファンディングですが、デメリットといわれる側面も存在します。
主にデメリットをされているのが、
- 充実したサポートが少ない
- 英語で説明をする力が必要
- 競合が多いので埋もれるリスクがある
という3点です。
それぞれのデメリットについて、より詳しくみていきましょう。
デメリット①:充実したサポートが少ない
1つ目のデメリットは国内クラウドファンディングと比較して「充実したサポートが少ない」ということ。
国内のクラウドファンディングの手厚いフォロー体制に慣れていると、海外クラウドファンディングとのギャップは大きいかもしれません。
例えば、国内のクラウドファンディングでは、プラットフォーム自身にデザインのテンプレートがあったりするため、比較的誰でもクオリティを保ちつつページを公開することができます。
しかし、海外クラウドファンディングでは、自由度が高い代わりにこうした準備も自分でしなければなりません。
チームを組み、役割分担をしながらしっかりとした準備をしている人々が海外クラウドファンディングでも成功を納めています。
デメリット②:英語で説明をする力が必要
マーケットが海外なので当然といえば当然ですが、続いてのデメリットは「英語で説明をする力が必要」ということです。
海外ではクラウドファンディングへの熱量も高い人たちが多いため、プロジェクトを公開すると鋭いコメントや辛辣なコメントが届くケースも珍しくありません。
そのような鋭いコメントに対しては、きちんと自信をもって説明をする必要があります。
日本の製品は品質で劣ることは少ないので、英語で説明をする力があれば、きっと納得をしてもらえるでしょう。
デメリット③:競合が多いので埋もれるリスクがある
市場が大きく、プロダクト重視のプロジェクトが多い海外クラウドファンディングでは「競合が多いので埋もれるリスク」もあります。
そのため、競合に埋もれないようページをデザインしたり、SNSで発信をする施策も欠かせません。
ユーザーがプロジェクトのページに滞在している時間は平均して2分もないと言われています。
この短い時間に、興味を持ってもらえるよう魅力をアピールできるプロジェクトにすることが成功へのカギです。
海外クラウドファンディングを選ぶ際の注意点
海外クラウドファンディングと一口にいっても様々なサービスがあり、どれを使えばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、海外クラウドファンディングを選ぶ際の注意点を3つ紹介します。
どのポイントに注目すればいいのか、一緒にチェックしていきましょう。
【注意点①】取引手数料がどのくらいか
1つ目の注意点は「取引手数料がどのくらいか」という点。
海外クラウドファンディングは国内クラウドファンディングと比較して、取り扱い手数料は低めに設定されています。
しかし、5%のサービスと10%のサービスであれば、手数料の差が大きいとも言えますよね。
サービスの手数料がどのくらいかを比較しながら、どのクラウドファンディングを使うのか検討することをオススメします。
【注意点②】サポート体制の充実度
「サポート体制の充実度」にも注意する必要があります。
上記でもお伝えしましたが、海外クラウドファンディングはサポートが国内クラウドファンディングのようには充実していないケースが多いです。
そのため、自分で準備・カバーする範囲は広くならざるを得ません。
サービスによっては日本語対応しているケースもありますので、こうした充実度を加味して使うサービスを選ぶといいでしょう。
【注意点③】調達金額や成功率が十分かどうか
3つ目の注意点は「調達金額や成功率が十分かどうか」です。
大きな金額が集まりやすいサービスなのか、成功率が高く集客力があるサービスなのかは、自分のプロジェクトを成功させるためにも重要な情報です。
実は海外クラウドファンディングは国内クラウドファンディングよりも成功率が低いと言われています。
もちろん海外の方は規模が高額だからという理由もありますが、成功率を左右する理由はそれだけではないでしょう。
きっと他にも要因があるはずなので、サービスを選ぶ際には成功率にも注目してみてください。
海外で主要なクラウドファンディングサービスを紹介
それでは実際に海外で主要なクラウドファンディングサービスを具体的にみていきます。
それぞれのサービスに特徴があるので、ポイントを確認していきましょう。
①Indiegogo(インディーゴーゴー)
Indiegogo(インディーゴーゴー)は、アメリカのクラウドファンディングプラットフォームの一つで、世界中のプロジェクトオーナーや起業家が資金を調達し、新しいアイディアや商品を発表するための場を提供しています。
Indiegogoは、2008年に設立され、最初は独立映画制作のための資金調達を目的としていましたが、その後、さまざまな分野のプロジェクトをサポートするプラットフォームとして成長しました。
Indiegogoでは、プロジェクトオーナーが資金調達の方法を選択が可能です。
固定ファンディングモデルでは、目標金額に達しなければ資金が返金されますが、フレキシブルファンディングモデルを選択することで、目標金額に達しなくても調達した資金を受け取ることができます。
また、プロジェクトの審査が比較的易しいため、様々なアイデアがプロジェクトとして掲載されているのが特徴です。
②Kickstarter(キックスターター)
続いて紹介するのが、Kickstarter(キックスターター)というサービス。
Kickstarterはアメリカで2009年に設立され、それ以来、世界中の起業家、アーティスト、クリエイターがプロジェクトを立ち上げ、支援者から資金を調達するための場として活用されています。
Kickstarterのプロジェクトは、固定ファンディングモデルを採用しています。
これはプロジェクトが設定した目標金額に達しなければ、支援者には支払いが請求されず、資金が返金される仕組みです。
これにより、支援者はプロジェクトが成功することを確信し、安心して支援することができます。
またKickstarterはプロジェクトに一定の審査を設けているため、プロジェクトのクオリティが一定以上に保たれている点もポイントです。
③造点新貨
上記で紹介した2つのサービスはアメリカ発のクラウドファンディングサービスですが「造点新貨」は中国で最大級のクラウドファンディングサービスです。
アリババグループが運営するクラウドファンディングサービスで、その昔はタオバオクラウドファンディングという名前のサービスでした。
中国クラウドファンディングには、欧米にない視点のプロジェクトが多く、新しい製品やアイデアがあります。
また、欧米では評価されなくとも中国で高い評価を受けるプロジェクトもあるので、一通りチェックておくのもいいかもしれません。
海外クラウドファンディング代行サービスについて
まだまだ発展途中であるクラウドファンディングですが、上記でもお伝えした通り、海外で生まれたサービスです。
つまり、日本国内よりも海外のクラウドファンディングの方が規模や勢いが大きく、海外クラウドファンディングの方が資金調達がしやすいケースも珍しくありません。
そこで、輸出入代行.comでは海外クラウドファンディングの代行サービスを行っております。
- 海外で売れそうな商品がある
- 自社製品を世界に広めたい
- 海外で市場調査をしてみたい
など海外クラウドファンディングに興味があるという人は、ぜひお気軽にお問合せください。
海外クラウドファンディングでは世界中がマーケットになる!
海外でのクラウドファンディングの市場規模は国内とは桁違いです。
また英語で運営されていることからも、全世界がマーケットになります。
もちろん国内クラウドファンディングよりも、多くの準備が必要になりますが、その分利用するメリットがたくさんあります。
海外クラウドファンディングに興味を持っている人は、今回の記事も参考にしながら、ぜひ利用を検討してみてください。