ユーロポート(ロッテルダム港)とは?オランダにあるヨーロッパ最大の貿易港を紹介
お仕事等で国際取引をしている人の中には「ユーロポート」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
単語からなんとなく想像できる通り、ヨーロッパにある港のことですが、具体的にユーロポートとは「オランダにあるヨーロッパ最大の貿易港」のことを指します。
そこで今回は、ヨーロッパ最大の貿易港「ユーロポート(ロッテルダム港)」を紹介していきます。
ユーロポートは一体どんな貿易港なのか、一緒にチェックしていきましょう。
目次
ユーロポート(ロッテルダム港)はヨーロッパ最大の貿易港
上記でも触れたとおり、ユーロポートはヨーロッパ最大の貿易港です。
オランダの南西にあるロッテルダムという都市にある港で「ロッテルダム港」と言われます。
北海に面しており、ライン川とマース川の河口部に位置しています。
ロッテルダムはオランダの首都であるアムステルダムに次ぐ第二の都市で、ユーロポートと共に経済発展を遂げました。
元々はニシン漁が盛んな地域で、19世紀初頭まで交易拠点として利用されており、港は比較的小規模でした。
しかし19世紀に入り産業革命が起こったことをきっかけに貿易港として国際的なコンテナハブとしての地位を確立していきます。
第二次世界大戦でロッテルダムは激しい戦闘に巻き込まれ、大きな被害を受けましたが、戦後には再建が進み、港は再び拡大しました。
またドイツの復興も進んだことからロッテルダム港の利用も増加し、1970年代には北海を埋め立てるなど、更なる拡張を進めていきました。
そして2004年には市によって運営されていたロッテルダム港が、管理公社(Havenbedrijf Rotterdam N.V)によって運営されることとなり、テクノロジーを活かした貿易港として国際ビジネスをリードしています。
ロッテルダム港の規模
ロッテルダム港は
- 長さ約40㎞
- 岸壁延長約80㎞
- 面積1万ヘクタール
の大きさがあります。
ライン川やマース川を利用した河川輸送に特徴があり、コンテナ取扱量の3割以上は内陸水運となっています。
また、ロッテルダム港は7つの場所に分かれており、それぞれの場所で役割が分かれているのも特徴的です。
ロッテルダム港が発展している理由
では「なぜロッテルダム港が発達したのか」その主な理由は何なのでしょうか。
ロッテルダム港が発展している理由としては主に
- ロッテルダムがライン川の河口にあるから
- ヨーロッパの需要に並行して利便性を高めたから
だと言われています。
ロッテルダムがライン川の河口にあるから
ロッテルダムがライン川の河口に位置していたことは、ロッテルダム港の発展に大きな影響を与えました。
ライン川はドイツが発展をしていくのに欠かせない存在だったと言われているように、ロッテルダム港から資源や材料がドイツ国内へと輸送され、ドイツで製造された工業製品はライン川を通じて輸送されました。
ドイツの産業を支えているルール工業地帯もライン川沿岸にあり、ロッテルダム港とルール工業地帯は非常に多くのやり取りが行われていました。
また「マンハイム条約」が1868年に結ばれ、ドイツ籍以外の船もライン川で運搬ができるようになり、更なる発展を遂げました。
ヨーロッパの需要に並行して利便性を高めたから
ロッテルダム港が発展したもう一つの理由として「ヨーロッパの需要に並行して利便性を高めた」というのも挙げられます。
地理的に恵まれた土地であることに加え、ロッテルダム港自身も大型船舶がアクセスできるように深い水深を維持したり、コンテナだけでなく、石油製品、化学製品、液体ガス、穀物などが扱えるように対応してきました。
また水運だけでなく高速道路や鉄道でのアクセスができるよう、自動車・鉄道・船舶の統合された輸送ネットワークを備えています。
世界の港湾取扱貨物量ランキング
ロッテルダム港は1965年にニューヨークを抜き世界最大の貿易港となりました。
2004年に上海、シンガポールに抜かれ、世界第一位の座を譲ることとなりましたが、現在もヨーロッパでは最大の貨物取扱量を維持しています。
順位 | 港名 | 国・地域 | 百万トン |
1 | 寧波舟山(ニンボウゾウシャン) | 中国 | 1,172 |
2 | 上海(シャンハイ) | 中国 | 651 |
3 | 広州(グァンチョウ) | 中国 | 612 |
4 | 青島(チンタオ) | 中国 | 605 |
5 | シンガポール | シンガポール | 591 |
6 | ポートヘッドランド | オーストラリア | 546 |
7 | ロッテルダム | オランダ | 437 |
8 | 釜山(プサン) | 韓国 | 411 |
9 | 天津(ティエンチン) | 中国 | 388 |
10 | 大連(ターリエン) | 中国 | 334 |
11 | 光陽(クァンヤン) | 韓国 | 273 |
12 | 深圳(シェンチェン) | 中国 | 265 |
13 | 香港(ホンコン) | 中国 | 249 |
14 | イタキ | ブラジル | 232 |
15 | アントワープ | ベルギー | 231 |
ロッテルダム港は進化をし続けている
ロッテルダム港はヨーロッパ最大の貿易港です。
大きなクレーンやコンピューターなど最新の技術を使って効率的に貨物を運搬したり、環境への取り組みを強化しており、エネルギー効率の向上、再生可能エネルギーの導入、排出削減など、持続可能性を重視する動きが、国際的な信頼性を高めています。
これらのような取り組みを通じ、世界のハブ、欧州産業のクラスター港として、輸送効率や環境面から持続可能な港を目指しています。
世界をリードする存在として、先進的な取り組みをしており、今もなお進化をしつづけているロッテルダム港に今後も注目していきましょう。
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